政治

平和守る闘い続ける OKINAWAへ海外識者メッセージ(5)

アレクシス・ダデン氏(米コネティカット大教授)

◆アレクシス・ダデン氏(米コネティカット大教授)
 私の息子は日米政府が普天間飛行場の代替基地を建設しようとしている大浦湾から民主主義を学んでいる。8歳の彼は4歳と7歳の時に大浦湾を訪ねた。彼は岩登りやカニ採りを楽しみ、たくさんの友達を作った。米東部に住むわれわれにとって大浦湾へ泳ぎに行くことは容易なことではないが、その機会に大切なことを学んだ。

 息子は全く言葉が通じない相手とも一緒に遊べることを理解した。彼や同世代の子どもたちは、人間の活動から自身を守ることができない動物や生態系の叫びに耳を傾けなくてはならないと実感した。そして最も大切なことは、この世界では米国によってさまざまなことが起きていることを、彼は米国人の一人として知るべき大きな責任があるということだ。
 2012年7月に沖縄を訪れた時。私たちは辺野古のビーチにとげとげしい針金が上に付いた、高いフェンスが新たに建設されたのを目の当たりにした。そのフェンスは沖縄と米国を分断していた。
 以前そこにあった古い巻き型の針金が、税金を投じ、さらに屈強で耐久性のあるものに取り換えられたことが信じられなかった。この醜い構造物は米国の恥だ。
 だがそれは大浦湾の教えをより明確にし、われわれに新たな誓いをさせる。大浦湾から学び続け、それを伝え続け、平和な現在と未来を守るために闘い続ける誓いだ。一緒に頑張ろう。(随時掲載)
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 アレクシス・ダデン 米コネティカット大教授(歴史学、東アジア近現代史)。米国と日中韓の関係などで著書多数。領土、歴史問題などで積極的に発言。
英文へ→Learning about democracy from Oura Bay



琉球新報