手作り演台 金武中に 美里工・志良堂君、母校に贈る


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製作した演台を母校に寄付する志良堂清成君(右端)=18日、金武中学校

 【金武】美里工業高校建設科の3年、志良堂清成君(18)が18日、母校の金武中学校(友寄隆央校長)に、課題研究で製作した演台を贈呈した。同日、金武中で贈呈式が行われ、志良堂君は「舞台で演説する人がかっこよく見えるように丁寧に仕上げた」と笑顔で語った。

 志良堂君は3年生の課題研究で母校に恩返しをしようと考え、昨年4月に金武中を訪問して要望を聞いた上で演台の製作を決めた。材料にタモ材を選び、くぎを使わないはめ込みで高さ108センチ、幅72センチの演台を作り上げた。
 志良堂君は「見える部分を美しく作った」と話しながら、こだわった装飾などを説明した。金武中によると、志良堂君が製作した演台を業者から購入した場合、30万円以上するという。
 立派な演台の寄贈を受けた友寄校長は「3年間頑張った成果を大切に使わせていただく。全体朝会でも素晴らしい先輩が作ってくれたと紹介したい」と褒めたたえた。
 志良堂君は昨年、建築大工技能3級を取得しており、4月からは愛知産業大学に進学する。「多くの人に利用してもらい、自分が満足できる作品を作っていきたい。そのためにも一級建築士を目指したい」と抱負を語った。