鳩間小に新1年生 廃校危機 解消へ


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新生活に期待を膨らませる(右から)山名栄里子さん、幹太ちゃん、元太君、虎太郎ちゃん、雅俊さん=19日、竹富町教育委員会

 【竹富】来年度から小学校の児童がいなくなる危機にあった竹富町立鳩間小中学校に、6人の児童が転入する予定であることが分かった。新1年生になる山名元太君(6)=千葉県出身=と家族が19日、竹富町教育委員会で転入手続きを済ませ、一番乗りで鳩間島に引っ越した。学校存続の「救世主」登場に、喜びの声が上がっている。

 同校は卒業や転校で来年度の児童がゼロになる可能性があったため、公民館や町教委と協力し、転入生の勧誘に全力を挙げていた。
 山名さん一家は両親と3人兄弟。母親の栄里子さん(39)、長男の元太君、次男の虎太郎ちゃん(5)、三男の幹太ちゃん(3)の4人が鳩間島で暮らし、父親の雅俊さん(36)が千葉県に残る。
 栄里子さんが鳩間小中学校の児童がゼロになるという新聞記事をフェイスブックで見て興味を持ち、転入を決めたという。
 栄里子さんは「長男は集団になじめず『小学校に行きたくない』と言っていたので心配していたが、鳩間島の学校を見せるとすぐに気に入ってくれた。学校の先生や公民館長が子どもの話を丁寧に聞いてくれたのが良かった」と話した。