名護の愛好家が大切に 危惧種リュウキュウベンケイ


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小さな黄色い花を咲かせている絶滅危惧種のリュウキュウベンケイ

 【名護】環境省レッドデータブックで野生絶滅危惧種として登録されているリュウキュウベンケイが、名護市の愛好家たちの間で大事に育てられている。黄色で1センチほどの花をいっぱいに付け、まるで菜の花のようだ。

 「友人から譲ってもらった。5、6年育てているが花持ちがよく、いつも話題になる」という。茎はほぼ直立、草丈90センチに育っている。
 自生のものは絶滅したとみられ、自然で確認されるものは栽培個体が逸出した可能性が高いようだ。県は「ごく近い将来に絶滅の危険性が極めて高い」として絶滅危惧1A類と評価している。琉球諸島、台湾、東南アジアに分布。(幸地光男通信員)
英文へ→Okinawan flower lovers taking care of endangered “mustard-like” flower