泡瀬埋め立てで相違 沖縄市長選・立候補予定者座談会


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沖縄市長選に向けて健闘を誓い、握手を交わす島袋芳敬氏(右)と桑江朝千夫氏=4日、沖縄市の琉球新報社中部支社

 【沖縄】20日告示、27日投開票の沖縄市長選を前に琉球新報社は4日、沖縄市の中部支社で、市長選に立候補を表明している市政与党で革新・中道系新人の島袋芳敬前副市長(64)=社民、共産、社大、生活推薦=と、野党で保守系新人の桑江朝千夫前県議(58)=自民、公明推薦=の2人による座談会を開いた。

泡瀬沖合埋め立て(東部海浜開発)事業では島袋氏が第1区域を埋める現行計画の推進を訴えたのに対し、桑江氏は第1区域の早期完成を強調した上で、現市政が中止した第2区域の埋め立てを検討する考えを示した。
 米軍普天間飛行場の辺野古移設問題について、島袋氏は「民意は国外・県外移設であり、達成するために声を上げる」と述べ、反対の立場を強調した。一方、桑江氏は「(辺野古移設)容認も含めて県外を引き続き求めていく」と容認する考えを示し、立場の違いが鮮明となった。
 米軍牧港補給地区から嘉手納弾薬庫知花地区への一部施設移転について、島袋氏は「基地機能強化になるので反対だ」と表明。桑江氏は「基地機能強化になるなら反対だが、詳細を把握して対応を検討したい」と述べた。