売上高総額、3年連続最多 2013年県内100社


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2013年県内企業売上高ランキング(上位100社) ※クリックで拡大

 東京商工リサーチ沖縄支店は2日、2013年の県内企業売上高ランキング(1~12月期集計)を発表した。上位100社の売上高合計は前年の上位100社合計と比べ0・4%増の2兆347億9300万円となり、3年連続で最高額を更新した。4年連続のプラス成長となった。

トップは4年連続で南西石油。100億円企業は前年より1社減の56社だった。
 上位10社は前年と同じ順位で、うち9社が増収。10社の合計額は9528億9600万円で全体の46・8%を占め、その割合は過去最高となった。同支店は「景気拡大により大企業の成長路線が顕著に表れている」と指摘した。
 1位の南西石油は、火力発電での使用燃料が安価な石炭や液化天然ガスにシフトした影響もあり、5・4%の減収となったが、3年連続で2千億円台を維持した。2位の沖縄電力は、相次ぐ台風襲来や気温の低下などから需要が減少したが、燃料費調整制度の影響により増収となった。
 3、5、6位にはスーパーが入った。3位のサンエーは天候不良の影響などで既存店売上高が減少したが、「宜野湾コンベンションシティ」を出店したことが寄与した。5位の金秀商事は生鮮食品とプライベートブランドの充実を図り0・8%の増収。6位のイオン琉球は既存37店舗合算の売上高が増加。8期連続の増収で過去最高を更新した。
 4位は沖縄徳洲会で、経営基盤の安定化に伴い医療収入が増加。過去最高の売上高となった。7位りゅうせき、8位沖縄セルラー電話、9位沖縄ファミリーマート、10位日本トランスオーシャン航空となった。
 13年の県経済は、個人消費関連の動きが堅調だったことに加え、公共工事と新設住宅着工の増加、観光入域客数の増加など全般的に拡大の動きとなった。