観光番組の制作者育成 県が初事業化、8月までに6人採用


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 県は、地域の観光資源情報を国内外へ効果的に発信しようと、番組を制作するプロデューサーとディレクターの育成に初めて取り組む。観光振興と産業振興の両方の視点から番組作りに当たってもらうほか、語学能力やコンサルタント経験などを有する人材発掘も狙う。

6月以降ハローワークを通して受講生を募集し、8月までに6人を採用する計画だ。受託企業の観光関連事業社やメディア関係機関で1年間にわたって研修を受ける。
 県の2014年度「観光物産連携プロデュース人材育成事業」の一環で、事業費は3564万円。
 研修内容は新たな県観光資源の発掘のほか、物産販路拡大に向けた調査に関わるほか、番組著作権といった権利関係などを学ぶ。受講生は研修先での継続的な雇用が検討されるほか、海外への販路拡大などに取り組む企業への就職あっせんなども検討される。
 県によると、これまで観光、物産、農林水産物など県の観光資源は個別で取り上げられることが多く、国内外へ情報発信する映像も不足している。そのため、観光誘客と物産販路拡大を総合的にプロデュースできる人材の育成に取り組むことになった。
(呉俐君)