絵本飛び出し踊り歌う 世界初、AR絵本


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 ソフトウエア開発のレキサス(うるま市、比屋根隆社長)とスマートフォン向けAR(拡張現実)システム開発のエルバホールディングス(長野県、副島直子社長)は、AR技術を活用した絵本「プリンセス・プーパックとナオ♯1はじめまして」を発売した。

スマートフォンやタブレット端末を絵本にかざすと3Dキャラクターが動きだし、ナレーションでストーリーを読み上げる。キャラクターが踊ったり、歌ったりするなどのAR絵本は世界初という。
 音声は日本語のほか、英語や中国語、沖縄語、長野方言に対応。日本語の声は、俳優の小林薫さんや元マラソン選手の高橋尚子さんらが担当した。AR体験は無料アプリ「junaio(ジュナイオ)」をダウンロードする必要がある。
 絵と文章に加えて、音楽やダンスなどの動く立体画像の機能も盛り込んだ。絵本は魔法の世界から飛び出した小さなお姫さまと男の子の物語。
 「プリンセス―」はB4変形判で24ページ。全ページARに対応し、それぞれ異なる体験が楽しめる。価格は2300円(税抜き)。現在、那覇市のジュンク堂書店那覇店など県内各書店で販売している。第2弾のAR絵本「プリンセス・プーパックとナオ♯2おぼえてる」は9月15日に配本開始の予定。今後、沖縄の文化や歴史などもストーリーに盛り込む意向。
 10日、琉球新報社を訪れた比屋根社長は「AR絵本を通して親子のコミュニケーションに新たな提案をしていきたい。今後国内に限らず、海外へも売り込んでいきたい」と話した。

タブレット端末をAR絵本にかざすと登場する物語のキャラクター
AR絵本を開発したレキサスの比屋根隆社長(右)とエルバホールディングスの副島直子社長(中央)ら=10日、琉球新報社