沖縄の基地を本土に伝える 石川さん、上映あいさつ


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自身の半生を記した映画「石川文洋を旅する」の舞台あいさつをする石川文洋さん=25日、那覇市の桜坂劇場

 県出身で戦場カメラマンの石川文洋さん(76)の半生を描いたドキュメンタリー映画「石川文洋を旅する」の舞台あいさつが25日、那覇市の桜坂劇場であり、石川さんが映画への思いを語った。石川さんは「沖縄とも深く関わりのあるベトナム戦争を体験した視点、本土から見た沖縄の基地などについて考えた作品だ」と語った。

 映画では76歳になった石川さんがベトナム、沖縄を訪れ、半生を振り返り、現在も米軍基地問題に悩まされる沖縄の姿を捉えている。石川さんは戦場カメラマンとして、1964年からベトナムで米軍に従軍取材した。
 「県出身だが、本土で生活する『在日沖縄人』として、今後もできる限り、沖縄のことを本土の多くの人に伝えていきたい」と意欲を語った。石川さんの舞台あいさつは同劇場で27日も予定されている。
英文へ→Movie about Okinawan war photographer screened