オスプレイ来年度購入 防衛省、予算要求へ


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 【ワシントン=島袋良太本紙特派員】米国訪問中の小野寺五典防衛相は10日、ワシントンで記者団に対し、垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの購入費を2015年度予算の概算要求に計上する方針を明言した。来年度購入機数は「交渉の中で決めたい」と述べるにとどめ、操縦士の養成や関連施設の整備を含め、数年後の運用開始を目指す考えを示した。

 小野寺氏はこの日、米国防総省からオスプレイに試乗し、約50キロ離れたバージニア州の海兵隊クワンティコ基地を訪問。国防総省でパクストン海兵隊副司令官、クワンティコ基地では海兵隊先頭開発司令部のグラック司令官と会談した。
 会談で小野寺氏は、県が普天間飛行場所属のオスプレイの半数(12機)程度を県外に配備するよう求めていることに関連し、「沖縄の負担軽減のために本土を含む各地での訓練移転を進めたい」と協力を要請した。米側からは「協力したい」と回答があった。
 政府は昨年末に決定した中期防衛力整備計画に、14年度からの5年間でオスプレイ17機を自衛隊に導入すると明記している。