ICで「スマート誘客」 「スマイルタグ」実験開始


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沖縄ツーリストが国際通りの土産品店の来客増を目的に始めた「スマイルタグ」

 沖縄ツーリストは20日、那覇市国際通り県庁駅前商店街振興組合と連携し、ICチップ内蔵型リストバンド「スマイルタグ」を活用した割引サービスやプレゼントを受けられる実証実験を開始した。9月30日まで。通りの活性化と、呼び込みをしない「スマートな誘客」を目指す。

 同社が販売するハイビーツアー、らんらんツアーを利用して来県した観光客に600円分の買い物ポイントが付与されたスマイルタグを支給。同商店街振興組合に加盟する44店に設置するタブレット端末にタグをかざすとサービスが受けられる。
 専用サイトで、加盟店のサービスやプレゼントの情報が確認できる。
 その他10店舗に設置しているゲームモニターでクイズに答えて仲間を集める「スマイルアドベンチャー」や、「ワクワクスタンプラリー」もある。
 国際通り周辺では観光客への悪質な呼び込みが問題となっている。同振興組合は呼び込みを禁止しているが、非加盟店が呼び込みをするため、加盟店からは「客が取られる」「組合費を払って加盟する利点がない」などの苦情がある。
 これを受けて同組合理事を務める沖縄ツーリストが提案したのが今回の取り組み。開発担当者の石坂彰啓観光部長は「実証実験後は外国語対応や、事前入金(チャージ)できる機能なども目指したい」と話している。