普天間高A組頂点 沖電工杯県サッカー祭り


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A組決勝 後半、積極的にシュートを放つ普天間高の米須蛍晶(左)=25日、恩納村の赤間サッカー場(山城博明撮影)

 第48回沖電工杯県サッカー祭り(主催・県サッカー協会、琉球新報社)第3日は25日、恩納村の赤間サッカー場でA組(高校1年生のみ)とB組(2014年末時点で16歳以下とオーバーエージ4人)の決勝などを行った。A組は普天間高が1―0で那覇高を下し、優勝した。

 B組は美里高が3―0で南部商高を破って頂点に立った。

◆FW米須、殊勲弾 普天間高
 0―0で迎えた後半17分。相手のクリアボールは吸い寄せられるように、普天間高FW米須蛍晶の足元へ転がってきた。「自分が決める」。パスやキープは選択肢になかった。そのまま思い切り左足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。普天間高にA組優勝をもたらした殊勲の一発に「FWとして自分の仕事ができた」と顔をほころばせた。
 前半は両チームとも守備を固め、互いに攻めあぐねる時間帯が続いた。前半、普天間高のシュートはゼロ。米須は「少し様子を見てしまった」と話す。
 積極性を欠くイレブンに、天願匠監督が「つまらない試合はやめよう。負けてもいいから楽しいサッカーをしよう」とハッパをかけて後半に臨んだ。これで若いチームは勢いを取り戻す。ボランチやサイドバックが前に出て1点を取りにいった。
 攻撃に人数をかけたことで、次第に相手陣内でパスをつなげるようになっていく。シュートも増え、得点に結び付いた。主将のFW池間廉は「リスクを負って攻撃に人数をかけた結果だ」と力を込めた。米須は「この大会を通じてコミュニケーションを深めることができた。将来的には県大会を制して全国に出場できるチームを目指したい」と成長を誓った。(荒井良平)