ボリビアの県系人居住地に県内の若者ら 17日に式典


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歓迎会で交流を深める沖縄とボリビアの若者ら=8日(日本時間9日)、コロニア・オキナワ

 【ボリビアで梅田正覚】ボリビアの県系人移住地「コロニア・オキナワ」で開かれる入植60周年の節目を祝う式典に合わせ、県から派遣された県内在住の若者9人が8日(日本時間9日)、同国の「コロニア・オキナワ」に到着した。第1移住地にあるオキナワ日本ボリビア協会文化会館に県系人約70人が集い、歓迎会が催された。

琉球政府による計画移民で南米ボリビアに県人が移住してことしで60周年を迎える。式典は17日(同18日)に行われる。
 県内の若者が世界各国の県系人移住地で交流を深める県の「海邦養秀ネットワーク構築事業」で派遣された。コロニアの県系人は、大規模農業で成功し、現地はボリビア国内でも有数の農業地帯として評判が高い。若者らは8~20日(現地時間)の期間、県系人宅へホームステイをしながら、農業などを視察したり、文化活動やスポーツで現地社会と交流を深めたりする。
 豊見城高校3年の高里夢子さん(18)は「移住地の文化や歴史をしっかり学んで、家族や友人に『もう一つのオキナワ』があることを伝えたい」と意気込んだ。南城市出身の県系1世、オキナワ日本ボリビア協会の中村侑史会長は「沖縄から若者が研修でこちらに来ることは初めて。勉強して移住地の歴史を次の世代に伝えてほしい」と期待を込めた。