宜野座ヘリ墜落 ダム取水再開検討へ 村、あす立ち入り


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 【宜野座】昨年8月に宜野座村の米軍キャンプ・ハンセン内で起きたHH60救難ヘリ墜落事故で、米軍は11日、村と村議会、同村宜野座区に事故現場への立ち入りを許可した。

村長の立ち入りは昨年12月以来で、議会と区は初めて。立ち入りは13日に行われる。問題がないと判断された場合、停止していた大川ダムの取水を同日中にも再開する。
 村などは、米軍と県が実施した土壌調査の最終結果が出た6月から、現場の最終確認で立ち入りを求めていた。大川ダムの取水再開は現場の最終確認後としていたが、米軍の許可が下りず、事故後1年も取水停止状態が続いていた。
 立ち入り許可が得られたことについて、當眞淳村長は「現地を確認し、一日でも早く取水再開できるようにしたい」と話した。
 宜野座区の大城武区長は「やっと(立ち入り)できたという思い」と話した。
 事故現場の立ち入り許可が村の要請から2カ月かかったことについて、11日午後11時現在、米軍からの回答は得られていない。