稲嶺名護市長「激しい憤り」 政府を批判


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稲嶺進名護市長

 南米出張中の稲嶺進名護市長は14日、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けた浮標灯(ブイ)設置などの海上作業が始まったことについて「激しい憤りを禁じ得ない」と政府を強く批判する談話を発表した。

 1月に「移設阻止」を掲げて再選された稲嶺市長は談話で「政府は民意を無視し、地元の頭ごなしに計画を進めてきた」と指摘。政府が「地元に丁寧に説明し、理解を得る」としながら、環境影響評価も不十分なまま埋め立て準備を進めているとして「地域の人権と生物多様性を踏みにじるものであり、民主主義国家の体をなしていない」と強調した。
 その上で「今後も政府の暴挙に強く抗議し、『海にも陸にも新たな基地を造らせない』という信念を貫き、不退転の覚悟を持って臨む」と表明した。