仲間と一体 ツアー締め HY、沖縄市でファイナル


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 HYの新アルバム「GLOCAL」の発売を記念したホールツアー「HAI―SAI GLOCAL TOUR(ハイサイ・グローカル・ツアー)2014」沖縄公演が16日、沖縄市民会館であった。全国22カ所を全力で駆け抜け、この日が最終公演。立ち見の客も出て、会場を埋め尽くしたHYシンカー(仲間)と一体でツアーファイナルを締めくくった。

 オープニングは「言いわけ男と愛して女」。普段はキーボードを弾きながら歌う仲宗根泉(キーボード&ボーカル)がマイクを握り、新里英之(ボーカル&ギター)とステージの中心で歌声を響かせる。
 立て続けに「ガジュマルビート」「あなたみたいに」とアップテンポの曲で会場はすぐに熱を帯びる。ファンも立ち上がり、曲に合わせて飛び跳ねる。
 幼なじみの新里、宮里悠平(ギター)の「無理な願い」では、ステージ上で歌詞に合わせた人形劇が始まる。観客を楽しませようとステージを展開するHYらしさを発揮し、会場からは自然と笑みがこぼれた。
 その後も「会いたい」「AM11:00」などファンにマイクを向けて、ともに歌う。「昔の人よ」は仲宗根がしっとりと歌い上げ、「隆福丸」では中盤、宮里のギターソロが会場を沸かせる。許田信介(ベース)と名嘉俊(ドラム)の重厚なビートも曲の土台を支える。熱くも清涼感ある新里と、透き通る仲宗根の声が重なり、ライブは最高潮のムードを保ちながら終盤へ向かう。
 「僕たちには夢があり、みんなもそれぞれ夢があると思う。前を見続ければチャンスがある。お互い諦めないで頑張っていこう」と優しく語り掛ける新里。「来年15周年を迎える。みんなに寄り添ってパワフルな声を届けたい」とアンコールで「帰る場所」「オーレ」、ライブのみで披露する「フェイバリットソング」を歌う。最後はステージ上でメンバーが手を取り合って深々と頭を下げた。
 9月21日にはうるま市で2011年以来となる、HY主催のライブ「HY SKY Fes2014~僕らはいつも繋がっている~」を控える。“シンカーがいるから僕らも頑張れる”。そんな温かな思いを込めて1曲1曲奏でられる曲。15周年に向け、これからもともに成長し、歩みを止めることはない。(大城徹郎)

ツアーファイナルを会場いっぱいのシンカー(仲間)と締めくくった、HYの新里英之=16日、沖縄市民会館
ツアーファイナルを会場いっぱいのシンカー(仲間)と締めくくった、HYの許田信介=16日、沖縄市民会館
ツアーファイナルを会場いっぱいのシンカー(仲間)と締めくくった、HYの仲宗根泉=16日、沖縄市民会館
ツアーファイナルを会場いっぱいのシンカー(仲間)と締めくくった、HYの名嘉俊=16日、沖縄市民会館
ツアーファイナルを会場いっぱいのシンカー(仲間)と締めくくった、HYの宮里悠平=16日、沖縄市民会館