三線野村流最高部門27人合格 琉球古典芸能コンクール


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 第49回琉球古典芸能コンクール(琉球新報社主催)の三線野村流・最高部門の審査が4日間にわたって那覇市天久の琉球新報本社で開かれ、24日終了した。95人が受験し、27人が合格した。合格率は28・4%だった。棄権者は19人で、失格が43人。合格者は次の通り。(敬称略)

 玉城利恵子、西山朝子、儀間義信(以上那覇)又吉恭平、池原雅人、古波蔵正信、宮城梓(以上浦添)仲村和寿(名護)西俣尚子(糸満)廣山進、町田宗徳、大嶺秀光、仲田知広、山城綾子(以上沖縄)高良孝英(豊見城)喜瀬繁正、諸見里朝弘(以上うるま)大城謙、与那嶺吉男(以上本部)池原敦子(嘉手納)下地彩香(北中城)下地喜美子(八重瀬)荒井祐子(宮城)片口公、堀浩(以上東京)仲村盛政(神奈川)戸田裕之(兵庫)

<審査講評>全体的に質悪い 技量積み受験を
 全体的に質が悪く、弾き方も悪い。一弦を大切に弾いている人が合格している。○拍子(休符)の基本ができていなかったり、音が小さかったりする人は合格していない。約半数が失格しており、度胸試しで受験されると困る。審査の対象にもならない受験者もいた。
 最高賞なのだから、それなりの技量を積み、高い意識を持って受験してほしい。伝統音楽なので真摯(しんし)に向き合ってもらいたい。
 (審査員・大城長俊、諸見里安次、比嘉康夫、山田義夫、首里良三、金城幸浩、玉城巌)

※注:町田宗徳の「徳」は「心」の上に「一」