海保が3人一時拘束 辺野古 市民ら一斉に批判


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新基地建設反対の抗議活動をする「沖縄『建白書』を実現し未来を拓く島ぐるみ会議」の関係者ら=25日午後1時20分ごろ、名護市のキャンプシュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】名護市辺野古沖の米軍普天間飛行場移設に向けた新基地建設工事で25日午後2時10分ごろ、オイルフェンスと浮具(フロート)の間で抗議活動をしていたカヌー隊の3人が海上保安庁職員に取り押さえられた。3人は身柄を拘束され、海保の巡視船で安全確保目的の指導を受けた。

 午後3時すぎ、カヌー隊が「拘束」されたとの連絡を受けたゲート前で抗議していた住民らは、すぐに辺野古漁港隣の浜に集結した。沖にいる海上保安庁のボートに怒りの声を上げた。拘束された3人を除くカヌー隊が戻ると一瞬拍手が沸いたが、3人の様子が分からないとの報告があり「海保の弾圧は許さないぞ」「無謀な行為はやめろ」などと一斉に抗議の声を上げた。3人は海保のゴムボートに乗せられた後、午後3時50分ごろ解放された。
 米軍キャンプ・シュワブゲート前では午後1時ごろ、「沖縄『建白書』を実現し未来を拓く島ぐるみ会議」の関係者約160人がバス3台で到着した。午後の抗議活動には約300人の市民らが参加し「辺野古新基地建設反対」などの声を上げた。【琉球新報電子版】