「けが人の事実ない」 第11管区が回答


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 名護市辺野古の新基地建設をめぐり海上で抗議行動をする市民2人が海上保安官に取り押さえられてけがを負った件で、第11管区海上保安本部は25日、本紙の取材に「職員への聞き取りとカメラ映像を確認した結果、けが人が出たという事実はなかった」と回答した。

 辺野古海域では、制限区域外にもかかわらず海保による市民の強制排除が連日、繰り広げられている。15日には、カヌーで抗議する男性が拘束される際に眼鏡を割られ、顔にけがを負った。22日には、カヌーに乗る男性が海上保安官に首をつかまれ、全治10日の頸椎(けいつい)捻挫のけがを負った。
 海上保安官は「海上保安庁法2条に基づき安全のために行っている」とした上で「きちんとした指揮系統に基づいてやっている。けが人が出るようなことをやるはずがない」と強調した。