アボカド鈴なり 県外出荷目指す 糸満市の金城さん


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自慢のアボカドをPRする金城幸栄さん=8月28日、糸満市与座の金城熱帯果樹園

 【糸満】糸満市与座で農業を営む金城幸栄さん(76)が、沖縄では生産農家が少ないアボカドを育てている。2010年から栽培を始め、この夏、ビニールハウスで緑色のつやつやとした実が鈴なりになった。金城さんは「将来は沖縄の特産品として県外にも出荷したい」と夢を描く。

 アボカドはビニールハウスと露地栽培で育てている。露地の木は台風でやられたが、ビニールハウスの木は順調に成長し、7本の木に100個以上の実を付けている。
 4年前に八重山のアボカド農家を視察し「糸満でも作ろう」と決意。成長期間を短縮するために接ぎ木をして育てたところ、木はぐんぐん成長して実を付け始めた。金城さんは「虫が付きにくいので農薬いらず。手入れが楽だ」と話す。
 金城さんによると、最近では北海道でもアボカドを栽培する農家があるという。「沖縄は熱帯果樹の産地としてリードしないといけない。沖縄産アボカドは高級食材として人気が出るはずだ。生産者を増やして県の特産品にしたい」と期待を込める。
 金城さんおすすめのレシピは、アボカドと牛乳、はちみつ、ブランデーをミキサーでかき混ぜたドリンク。「ブラジルから来た友人に教えてもらった。最高だよ」と笑顔で語る。採れたアボカドは、9月に糸満市のファーマーズマーケットいとまん「うまんちゅ市場」に出荷する予定だ。「新鮮で柔らかいアボカドをぜひ味わってほしい」と自慢の品をPRした。
英文へ→Itoman farmer aiming to export avocados