ホテル売上高5.6%増 景気、LCC背景に 13年度県内


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
県内ホテル業者の売上高ランキング

 帝国データバンク沖縄支店は5日、2013年度の県内ホテル業者の売上高動向調査を発表した。同支店が売上高を把握する業者のうち上位10社の総売上高は前年度比5・6%増の574億7300万円だった。景気回復や格安航空会社(LCC)の就航、海外からの入域観光客数の増加などを背景にホテル稼働率が向上した。売上高1位はザ・テラスホテルズで、売上高は5・3%増の223億900万円だった。

 調査は、帝国データバンク沖縄支店の情報ファイルに登録されている企業の中で、ホテルを主業とする業者から調査に回答した売上高9億円以上の10社についてまとめた。地元資本が6社、本土資本1社、外国資本が3社。売上高の増減率では、増収企業が8社に上り、横ばいと減収が各1社だった。13年度の損益は回答社9社のうち、6社が黒字で金額は14億7500万円。赤字は3社で9億800万円だった。
 1位のザ・テラスホテルズは、ザ・テラスクラブアットブセナの知名度が向上し、ウェルネス・タラソなどが健康志向の高い顧客に好評だったほか、その他の事業部門も好調だった。
 2位のかりゆしは客室稼働率が堅調で宴会場やレストランの利用状況も好調だった。吸収合併した関係会社の実績も加わり、前年度比10・6%増となった。
 3位はルネッサンスリゾートオキナワを経営するエイチピーデイコーポレーションで横ばいだった。
 上位3社の売上高合計は381億8400万円で全体の66・4%を占める。
 同支店はトップシーズンの夏場の宿泊施設、運輸関係の予約状況が好調なことから、台風による航空便の影響がなければ増収が期待されると指摘。安定した売り上げや収益確保へ、引き続き独自性を出すなどの取り組みが必要としている。