県総合防災訓練に陸海空3自衛隊が初参加 宮古島


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
電源車輸送訓練のため、砂ぼこりを巻き上げながらビーチへ上陸するホーバークラフト型揚陸艇(LCAC)=6日、宮古島市平良のトゥリバー地区

 【宮古島】2014年度県総合防災訓練が6日、宮古島市の平良港下崎ふ頭などを会場に開かれた。86団体から約2100人が参加し、地震や津波が発生した際の対応を確認した。これまで個別に参加していた陸海空3自衛隊(約470人)が初めて合同で参加。

 訓練は午後1時半に宮古島北方沖を震源とする地震が起き、宮古島北部、伊良部島、下地島、多良間島で震度6弱、石垣島で震度5強の揺れを観測、大津波も発生したとの想定で行われた。
 訓練では、海自のホーバークラフト型揚陸艇(LCAC)が市平良の人工ビーチへ上陸し、自衛隊車両のほか、訓練では初めて民間の沖縄電力の電源車を輸送した。
 米海兵隊も初めて参加し、ヘリで沖縄本島から多良間村へDMAT(災害派遣医療チーム)を輸送する訓練も実施予定だったが、本島~宮古間の天候不良で飛行できなかった。
 一方、宮古平和運動連絡協議会は一般参観席で「防災訓練を装った戦争訓練はいらない」と書いたビラを配るなど、訓練への自衛隊と米軍参加反対を訴えた。
 訓練後、仲井真弘多知事は「大勢の人が真剣に取り組み、立派な訓練ができた」と語った。