社会

台船1基を撤去 辺野古調査 海保、カヌー12艇返還

浅瀬部分の海底ボーリング調査を終え、浮桟橋付近で撤去されるスパット台船=15日午後1時半ごろ、名護市辺野古の沿岸部

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設先とされる名護市辺野古の沿岸部で15日、浅瀬部分の海底ボーリング調査を終えたオレンジ色のスパット台船1基が浮桟橋付近に移され、撤去される様子が確認された。

海上では海上保安庁が13日に押収したカヌーを市民らに返還した。海保による押収に市民は「抗議活動を阻止する狙いがあるのでは」と憤った。
 調査を終えたスパット台船1基は午前10時20分ごろに浮桟橋へ移動を始め、午後には撤去される様子が確認された。もう1基の青色台船は掘削棒(ロッド)を海中に伸ばし、作業員の姿も確認された。今後、水深の深い9地点を調査する大型台船が投入される計画だ。
 海保は午後0時33分ごろ、押収したカヌー12艇を平島近海で平和丸に返した。カヌー隊の佐々木弘文さん(38)=名護市=は「カヌーは抗議行動の要であり、同じことがあれば早期に返すよう求めたい」と語気を強めた。
 一方、米軍キャンプ・シュワブのゲート前で抗議活動する市民60人は「沖縄『建白書』を実現し未来を拓く島ぐるみ会議」のバス3台で那覇市から辺野古漁港の浜を訪れた約100人、カヌー隊約20人と合流し、歌や踊りを交えた集会を開いた。高橋雅幸さん(35)=那覇市、会社員=は「以前県外で世界史の教員をしていたが、今は沖縄で教員を目指している。現場を見て今後教材に生かしたい」と話した。