ハルペリン氏が辺野古視察 「美しい海、ダメージ考えるべきだ」


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新基地建設が進められている名護市辺野古の海を視察するモートン・ハルペリン氏=18日午後1時すぎ、名護市辺野古の海上

 沖縄返還に関する米政府の交渉に携わり、来沖中のモートン・ハルペリン氏が18日午後0時45分ごろ、名護市辺野古漁港を船で出発し、新基地建設が進められている辺野古海上の様子を視察した。出発前には漁港に駆け付けた稲嶺進名護市長が「辺野古の海をじっくり観察してほしい」と歓迎した。

 約1時間ほどで視察を終え、辺野古漁港に戻ったハルペリン氏は「とても美しい海だ。こんな美しい自然を壊す前に、新基地建設でどれぐらいのダメージがあるか考えていかないといけない」と感想を述べた。カヌー隊の抗議について「政府と地元住民の対立はどの国にもあるが、そのために話し合いが必要だ」と指摘し、「その権利は誰にも認められている」と述べた。
 18日午後7時からは那覇市泉崎の琉球新報ホールで開かれるシンポジウム「基地の島・沖縄の今を考える」(主催・琉球新報社、新外交イニシアチブ)に出席する。【琉球新報電子版】