中部商(女子)400リレー大会新 県高校新人大会


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女子400メートルリレー決勝 中部商の第3走者・具志堅美織(右)からバトンを受け取り走りだすアンカーの砂川ゆり=18日、糸満市西崎運動公園陸上競技場(金良孝矢撮影)

 県高校新人体育大会は18日、陸上の第1日を糸満市西崎運動公園陸上競技場で行い、女子400メートルリレーは中部商(比屋根愛夏、岩永梨沙、具志堅美織、砂川ゆり)が大会記録を0秒35更新する47秒75で制した。同走り高跳びは榮野川友(普天間)が1メートル65の好記録で頂点に立ち、男子走り幅跳びは津波響樹(那覇西)が6メートル91で優勝した。

◆攻めの姿勢貫き独走
 競り合う相手はいない。中部商のアンカー砂川ゆりがスピードに乗ったままゴールを駆け抜けた。後続を大きく引き離し、大会記録を6年ぶりに更新。「楽しく走ろう」。誓い合った通り、表彰台には明るい笑顔が並んだ。
 伸び盛りの1年生、比屋根愛夏がまずまずのスタートを切り、2走の岩永梨沙へ。100メートル12秒17の記録を持つエースがバックストレートで一気にトップへ躍り出ると、後は独走態勢だ。個人でも400メートルを制した具志堅美織がさらにリードを広げ、圧倒的な強さを見せつけた。
 6日にあった県秋季大会はバトンを受け渡す際に詰まって大会記録に届かなかった。この日は「攻めのバトンパス」を掲げ、それぞれが思い切りの良い走りだしで好記録につなげた。3走の具志堅は「ためらわず出ることができた」と胸を張った。
 普段と違って予選がなく一発勝負の難しさもあったが、空き時間に意識的にバトン練習をするなど工夫もした。
 比屋根、岩永、具志堅の3人は「沖縄アンテロープ陸上クラブ」で小学、中学と共に練習に励んだ仲でもあり、岩永は「絆はどこのチームより深い」と言う。次に目指すは全九州新人大会での快走。そして視線の先には、来夏の全国総体での表彰台を見据える。(大城周子)