辺野古、横断幕持ち去られる


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 新基地建設が進む名護市辺野古沖で18日午前、沖縄防衛局の作業員が平島と長島付近の海域で潜水調査をする様子が確認された。8月18日にボーリング調査が始まって1カ月が過ぎ、浅瀬の地点での調査は全て完了している。

今後始まる水深が深い地点でのボーリング調査に向けた事前の海底調査とみられる。一方、キャンプ・シュワブのゲート前では約50人の市民が座り込んで移設に抗議した。集会では、辺野古の浜などに掲げていた基地建設に反対する横断幕が何者かに撤去されていたことが報告され、市民から怒りの声が上がった。
 この日の海上では、防衛局の警戒船は複数確認されたが、海上保安庁のゴムボートは前日に引き続き出動しなかった。連日、沖合に停泊している海保の巡視船も確認されなかった。海保のゴムボートが係留される浮桟橋がある浜にはクレーンが設置され、複数のゴムボートが撤去された。大型スパット台船を設置する様子は確認されなかった。
 ゲート前では、ヘリ基地反対協の安次富浩共同代表が「辺野古の浜や二見の三差路に掲げていた横断幕が何者かによって全部撤去されていた」と市民らに報告。17日夜から18日早朝にかけて撤去されたとみられ、「表現の自由を奪う形で許せない」と憤った。