空中給油機移駐後1ヵ月で9日飛来 負担減に疑問


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 【宜野湾】米海兵隊のKC130空中給油機の普天間飛行場から岩国基地への移駐が完了した8月26日から今月25日までの1カ月間で、同機が普天間飛行場に飛来した日が少なくとも9日あったことが分かった。ほぼ3日に1日のペースで普天間飛行場を使用しており、移駐前に米軍が明言していた県内での運用継続を裏付けた格好だ。

政府が強調する移駐による「負担軽減」の実効性にあらためて疑問の声が上がりそうだ。
 宜野湾市や本紙の目視によると、飛来が確認されたのは少なくとも8月28日、9月2日、15日、17日、18日、19日、22日、24日、25日の9日。今月15日と25日には普天間飛行場で離着陸を繰り返すタッチ・アンド・ゴー訓練を実施したほか、午後10時以降に飛来した日(17日)もあった。
 普天間への飛来が確認されていることについて、市基地渉外課は「負担軽減の効果が薄れないよう、対応を求めたい」と語った。