しまくとぅばで会話を 名護市職員が基礎講座立ち上げ


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しまくとぅばを学ぶ職員ら=8日、名護市役所

 【名護】仕事で市民と接する名護市役所の女性職員7人が、しまくとぅばを学ぶ講座「ふぁーふぁ。」を立ち上げた。8日には第1回の講座が開かれ、基礎的な言葉から学び始めた。

職員らは日頃の業務や地域行事に参加する中で、しまくとぅばが理解できず困った体験があったことから、この機会に基礎から学び、会話の中で少しずつ使えることを目標としている。
 市内原区出身で、NPO法人県うちなぁぐち会副理事長、上原仁吉さん(70)が講師となり、職員らに数や体の部位などの言葉を教えた。
 上原さんは「沖縄が、かつては琉球王国だったことを意識することが大事」と学ぶ心構えから説明を始めた。うちなーぐちの発音は日本語と違う「3母音」であることや、地域によってはP音(パ)、F音(ファ)、H音(ハ)と異なる発音があると述べた。これを踏まえた上で、職員らは家族や日付、体の部位など約130単語を音読しながら学んだ。
 上原さんは「中年層でもうちなーぐちを分からなくなる人が多い。若い世代が学ぶことで、話せる世代をつないでほしい」と期待した。