建築資材卸や住宅事業などを手掛けるすてきナイスグループ(横浜市、日暮清社長)はグループ会社「プレステージホーム沖縄」(那覇市、勝間田清敏社長)を開設し、20日までに県内で木造住宅販売をスタートさせた。
ナイスグループが開発した耐震性や省エネルギーに優れた住宅「パワーホーム」の構造を基本に、暑さやシロアリ、台風など、沖縄の気候風土に合わせた対策を施した木造住宅を供給する。11月8日から豊見城市の豊崎タウンでモデルハウスを一般公開する。
すてきナイスグループは建築資材卸と住宅事業を中核とする東証一部上場企業で、全国16カ所に木材市場を展開するほか、フランスやベルギーなど海外でも木造住宅を供給している。
強度に優れた集成材と専用金物で木材を接合する同グループ独自の「パワービルド工法」を用いることで、地震に強い構造を築き、工期の短縮も図れるという。シロアリ対策では県内で初めて「30年保証」を提供するほか、台風対策では複層ガラスサッシなどを取り入れ、高度な耐風性能を確保する。
20日、琉球新報社を訪れたプレステージホーム沖縄の天野健治取締役は「沖縄で木造住宅を広めることができれば、東南アジアなど気候風土が似ている世界への輸出にもつなげられる」と抱負を語った。