「論」と「例」コラムで学ぶ 興南中2年生


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前泊優斗教諭と共に新聞コラムを読み解きながら文章の構成を学ぶ2年3組の生徒ら=21日、那覇市の興南中学校

 日本新聞協会NIE実践指定校興南中学校の2年生は、11月1日に沖縄市の県立総合教育センターで開催する第8回県NIE実践フォーラムで新聞コラムを活用した公開授業を行う。

コラムの構成を読み解いて、事象に対する意見や主張をまとめた「論」と、論を支えるための表現や事柄を用いる「例」について学んできた生徒らが、記事を基にコラムを書いて検討し合う取り組みだ。フォーラムでの中学の公開授業は初めて。
 生徒らは昨年からコラムを使った宿題や気になる記事を見つけて選んだ理由やそれに対する意見を書く「新聞リレー」を続け、思考力や読解力、表現力を培ってきた。本年度は総合学習「興南まなVIVA」の一環で国際や医療福祉、地域活性化など6テーマに沿った新聞リレーに1~3年の異学年で取り組み、調べ学習や発表にもつなげた。
 公開授業を行う国語科の前泊優斗教諭(26)と2年3組の生徒らは21日、「想像を誘うように表現する『論』と『例』」と題した授業に取り組んだ。拡大コピーしたコラムを挟んだ「まなボード」を使い、文章の「論」と事実、表現の部分を3色のペンで色分けし、筆者がどんな例を使って主張を伝えているかを分析した。
 公開授業では、新聞リレーで選んだ記事を基に書いたコラムについて、効果的に例を使って主張をきちんと伝えているかなどをグループで検討し合う予定。前泊教諭は「生徒がしっかりと自分自身の考えを表現していく場をつくっていけたらと思う」と語った。