米量的緩和が終了 雇用改善、ゼロ金利は維持


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 【ワシントン共同】米連邦準備制度理事会(FRB)は29日、米国債などを購入して市場に大量のお金が出回るようにする量的緩和政策を予定通り10月末で終えると決めた。雇用情勢が著しく改善したと判断した。事実上のゼロ金利政策を当面続ける方針は維持した。
 リーマン・ショック後の厳しい経済情勢を下支えするため続けてきた異例の米金融緩和策は「出口」へと節目を迎えた。
 2012年9月に始まった今回の量的緩和の資金供給額は1兆6千億ドル(約174兆円)を超え、過去2回も足し合わせると総額は4兆ドル近くに上る。金融引き締め過程では、世界経済に混乱が起きる場面もありそうだ。
(共同通信)