NIE実践フォーラムで公開授業 コラムで表現力養う


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コラムを活用した授業に取り組む興南中学校の生徒ら=1日、沖縄市の県立総合教育センター

 県NIE推進協議会(山内彰会長)は1日、第8回県NIE実践フォーラムを沖縄市の県立総合教育センターで開催した。日本新聞協会NIE実践指定校の興南中学校2年生が新聞コラムを活用した公開授業を行い、生徒らは記事を基に書いたコラムを推敲(すいこう)しながら、自身の主張を明確に伝えるためのより良い表現や例について話し合った。

 教員ら50人が参加し、公開授業のほか、授業研究会やワークショップを通してNIEへの理解を深めた。
 公開授業では国語科の前泊優斗教諭が新聞コラムの学習を基に、効果的に意見を伝える力を養う実践を行った。生徒らは書いたコラムと基になった記事を読み比べ、分かりやすく主張を伝えられているかグループで意見を交わした。
 授業研究会では、新聞コラムは評論の性質を持つなどの利点があり、生徒が書き手の立場になることで思考を深められるとの報告があった。山内会長は「中学生がこんな難しい活動を行っていると知り驚いた。実践からお互いに理論を構築していこう」と話した。