北朝鮮、実行犯の聴取方針伝達 拉致再調査で日本代表団に


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 拉致被害者らの再調査に関し、北朝鮮の特別調査委員会が、平壌で行われた10月下旬の日朝協議で日本政府代表団に、拉致実行犯から事情聴取する方針を伝えていたことが分かった。日朝外交筋が4日、明らかにした。安否不明の拉致被害者12人について、生存確認を含め、真相解明につながる情報が得られるかが焦点。北朝鮮がどこまで踏み込んだ調査をするのか確認できず、時間稼ぎや報告先延ばしの口実に使われる懸念もある。

 北朝鮮は2002年と04年に行った拉致被害者の調査では、実行犯の多くは既に処刑されたり服役後に死亡したりして、関係者を探し出すのも困難とし、消極姿勢を示してきた。
(共同通信)