辺野古 工法変更に環境部意見 県、防衛局にきょう送付


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 県環境部は4日、沖縄防衛局が米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けて提出した4件の工法変更申請に対して、環境影響評価(アセスメント)の観点から判断根拠などについて疑問を示した24件の意見を県土木建築部に提出した。

 土建部は、防衛局に先に質問した33問に対する局側の回答への再質問と併せて、5日に環境部意見を送る方針。19日までの再回答を求める予定で、それを受けた継続審査、最終的な知事の承認可否判断などは16日の知事選以降になる。
 防衛局が県に工法変更を申請しているのは(1)仮設道路の新設(2)中仕切り護岸の追加(3)美謝川の水路切り替え(4)土砂運搬方法の変更―の4件。
 環境部は水路切り替えに対して「暗渠(あんきょ)(地下水路)部分を可能な限り開水路とする検討が行われたか不明」と指摘。埋め立て土砂の運搬方法変更では「交通への影響を可能な限り回避するため複数案を検討したか不明」と疑問視した。
 仮設道路新設にも「生物への影響変化予測の妥当性が判断できない」とし、護岸追加に対しては「資機材を運搬する車両の台数予測が妥当であるか判断できない」と見解を示した。
 環境部の24件の意見のうち、土建部はこの日「主要なもの」として7件のみを公表した。
 10月31日には県農林水産部水産課から意見を受け取ったが、防衛局の昨年の埋め立て本申請に対して水産課が求めた内容と同様だとして、今回は防衛局には提出しない。