10月貿易赤字、35%縮小 輸出6年ぶり高水準


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 財務省が20日発表した10月の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は7100億円の赤字だった。貿易赤字は28カ月連続だが、円安進行を背景に、輸出額が6年ぶりの高い水準となり、赤字額は前年同月と比べ35・5%減少した。
 ただ海外での現地生産が進むなど日本経済の構造は変化しており、輸出の高い伸びが続くかどうかは不透明だ。赤字額は比較可能な1979年以降、10月では過去2番目の水準。
 輸出は、中東向けの自動車やシンガポール向けの貨物船が増え、前年同月比9・6%増の6兆6885億円と2カ月連続で増加した。
(共同通信)