タイに高級焼き肉店 沖縄特産販売、海外で初出店


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タイへの海外初出店を果たした沖縄特産販売の與那覇仁社長(左から2人目)と関係者ら=21日、那覇市おもろまちの沖縄振興開発金融公庫

 県産素材の商品を加工・販売する沖縄特産販売(豊見城市、與那覇仁社長)は、経済成長の著しい東南アジアへの輸出拡大を図る拠点として、タイのバンコク市内に高級焼き肉店を初出店した。

沖縄特産販売としては、初の海外出店となる。初年度売り上げ6千万円を目指している。沖縄振興開発金融公庫(譜久山當則理事長)が21日までに、設備資金や増加運転資金として、海外展開資金2千万円を融資した。
 レストランは、地元の富裕層や日本人駐在員を対象としている。レストラン出店に当たり、現地法人も設立した。沖縄国際物流ハブ事業を活用し、自社で仕入れた石垣牛や自社製ドレッシングなどを提供している。店舗面積は132平方メートルで55席を設けた。
 将来構想として、来店客向けに沖縄パッケージツアーの提案などを計画しており、現在タイの旅行会社と調整している。マレーシアへの出店も計画している。特産販売の與那覇社長は「マレーシアで、生産から加工、販売までを手掛ける店舗を3年以内に立ち上げたい」と展望を述べた。
 日本貿易振興機構(JETRO)など関係機関からの情報提供や、中小企業基盤整備機構が実施する事業で海外調査を実施した。