衆院解散 沖縄4選挙区 11人出馬準備 再び激戦に


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 沖縄の4選挙区には21日現在、前職7人と新人3人の計10人が立候補を予定または検討し、元職1人も立候補に向け準備している。自民前職に対し、知事選で米軍普天間飛行場の辺野古移設反対を掲げた「オール沖縄」の枠組みが対抗する構図が、各選挙区で固まりつつある。

 沖縄1区は自民前職の国場幸之助氏(41)と共産前職(比例九州)の赤嶺政賢氏(66)が立候補を予定。知事選で落選した元郵政民営化担当相の元職、下地幹郎氏(53)も立候補に向け準備している。
 2区は社民前職の照屋寛徳氏(69)と自民前職(比例九州)の宮崎政久氏(49)の立候補が確定的。前職同士の一騎打ちとなる可能性が高い。
 3区は自民前職の比嘉奈津美氏(56)と生活前職(比例九州)の玉城デニー氏(55)が立候補予定。維新が前金武町長の儀武剛氏(53)を擁立できるか検討中だ。
 4区は自民前職の西銘恒三郎氏(60)と無所属新人で元自民党県連顧問の仲里利信氏(77)が立候補する予定だ。自民の辺野古移設容認に反発して除名された仲里氏を、知事選の翁長氏陣営が擁立した。
 知事選で落選した元参院議員の喜納昌吉氏(66)は1区か3区から無所属で出馬する方針。
 民主党県連は候補者擁立を見送り、支持組織の連合沖縄を通し翁長氏陣営との選挙協力を模索する。
 公明党県本は比例の運動を先行させる。辺野古移設反対を掲げ、知事選を自主投票とした経緯があり、自公での選挙協力は未定だ。