お手柄、詐欺被害防止 琉銀親泊さんに感謝状


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梶原芳也浦添署長から感謝状を贈られる親泊弘美さん(右)=19日、浦添署

 【浦添】振り込め詐欺を未然に防いだとして浦添署(梶原芳也署長)は19日、琉球銀行西原支店フロアアシスタントの親泊弘美さん(53)に感謝状を贈った。9月に県警と沖縄総合事務局、県銀行協会が合同で作成した「防犯チェックシート」を活用し、振り込め詐欺を発見、被害防止に当たった。

 11月7日午後に20代女性と母親が支店を訪れ、親泊さんが現金自動預払機(ATM)での振り込みを手伝った。未納の通信料金の支払いということだったが、振込額が90万円余と高額で、さらに振込先の名義も法人ではなく個人名だったことから、不審に思った親泊さんは作業を中断して事情を聞いた。
 女性は、弁護士の口座に裁判の供託金を振り込むよう通信会社から電話で指示を受けていると説明し、「今日中に振り込まないと供託金が200万円になる」と焦りを見せていた。詐欺だと気付いた親泊さんは、特殊詐欺の手口を列挙した防犯チェックシートを示すなどして、振り込みを思いとどまらせた。
 親泊さんは「9月に研修があって詐欺の手口が頭に入っていた。高齢者に限らず若い人も被害の対象になる可能性がある。未然に防げて良かった」と語った。