全鰻連、中国からウナギ稚魚輸入 漁業団体と初契約


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 全国養鰻漁業協同組合連合会(全鰻連、熊本市)は26日、中国江蘇省のウナギの漁業者協会とニホンウナギの稚魚の取引契約を結んだ。捕獲量が減少している稚魚の安定輸入を図るのが狙い。全鰻連によると、日本と中国の業界団体の契約は初めて。中間業者を通さず、日中の業界団体が直接取引することで流通量が透明化し、資源保護にも役立つとしている。

 全鰻連は江蘇省の「啓東市シラスウナギ行業協会」と契約を締結。26日の熊本市での調印式で全鰻連の村上寅美会長は「今までの民間貿易は透明性がなく、今回の契約の意義は大きい」と強調した。
(共同通信)