悪質客引きに罰則 那覇市議会が条例検討


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 那覇市の国際通りなどで目立つ飲食店への悪質な客引き行為を防ごうと、那覇市議会の政策検討部会(屋良栄作部会長)は客引き行為に対し、1万円以下の過料を科す罰則規定を盛り込んだ案をたたき台に、観光振興条例の制定を目指している。

来年4月からの施行を目標に、過料の有無や金額設定などを議論する。屋良部会長は「修学旅行生らが被害に遭っている。安心、安全な観光地をどう担保するかの観点から議論を深めたい」と語った。
 条例制定に向け、同部会は8月、市観光協会や沖縄観光コンベンションビューロー、国際通り商店街振興組合連合会などから意見を聞き取った。同連合会の上原善明理事長らは客引き行為を問題視し、「青少年育成の観点から、制服を着た高校生に客引きしてはいけないなど条例に罰則付きで盛り込んでほしい」と要望していた。