美謝川除く3件指摘 県、防衛局に3次質問


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県が質問した主な懸念事項

 県土木建築部は28日、沖縄防衛局が提出した米軍普天間飛行場の辺野古移設に向けた埋め立て工法の変更申請をめぐり、27日に防衛局が申請を取り下げた美謝川の水路切り替えを除く残り3件の申請について25件の懸念事項について質問を送付した。

防衛局への回答期限は8日までに設定したが、防衛局が早期に回答すれば12月9日までが任期の仲井真弘多知事が承認の可否を判断することが事務的には可能となるという。
 県は3次質問で(1)土砂運搬方法の変更(2)仮設道路の新設(3)中仕切り護岸の追加―の残り3件の申請についてそれぞれ質問した。
 土砂運搬方法の変更について防衛局は県の質問に「(美謝川上流部の)辺野古ダム下流側の一部を現状のまま残すこととし、赤土流出防止対策を万全にするため」と理由を説明していた。だが美謝川の申請を取り下げたため県は3次質問で「変更の必要性はないと考えられる」と尋ねている。
 県海岸防災課は3次質問の送付に当たり、40問程度を想定していたが、最も整合性に疑問のあった美謝川の申請がなくなったため、質問数は大きく減った。