香港大手投資集団が県内進出へ ホテル買収や建設


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 香港の大手投資会社で、格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーションの主要株主の第一東方投資集団(ファースト・イースト・インベストメント・グループ、諸立力(ビクター・チュー)会長)が、県内のホテルや娯楽業へ投資を計画していることが29日までに分かった。

ピーチ・アビエーションの取締役会に参加するため来沖した諸会長が、琉球新報の取材に対して明らかにした。来沖する香港人を含む中国人旅行者の好調な伸びが背景にある。
 主な投資先は、那覇と石垣島を中心に既存ホテルの買収と新規ホテルの建設計画。ホテルは中国人向けに特化する。現在投資に向けた市場調査を進めている。今後も中国人旅行者の増加が見込まれるため、来年2月から週4往復するピーチ・アビエーションの那覇―香港を、将来は毎日複数便運航させる意向だ。
 諸会長は既に、昨年来沖し県内のホテルを視察している。「沖縄には中国人客が多く訪れており、今後投資するホテルには、中国式のコーヒーショップの導入や中国語対応のできる職員の配置を考えたい」と構想を語った。
 第一東方投資集団はピーチ・アビエーションの約3割の株を所有し、世界中に約200の投資案件を抱えている。そのうち約100件が中国51都市で、欧州や中東、米国にも投資している。道路や電気、水道などのインフラ整備をはじめ、製造業や金融関係、航空産業、ホテルなど幅広い分野に投資している。(呉俐君)
英文へ→Hong Kong’s major investment group to tap into Okinawan markets