沖縄への思いあふれ 加藤登紀子さんコンサート


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観客と触れ合いながら歌を披露する加藤登紀子さん=29日夜、沖縄市のミュージックタウン音市場(金良孝矢撮影)

 加藤登紀子さんの「ほろ酔いコンサート2014」(琉球新報社、ミュージックタウン音市場主催)が29日夜、沖縄市の同施設で開催された。デビュー50年目を迎えた加藤さんが数々の名曲で酔わせた。県出身歌手の上間綾乃さんや琉球國祭り太鼓も共演し、加藤さんの沖縄への思いがあふれるコンサートとなった。

 上間さんは加藤さんを「東京の母」と慕う。ベトナム戦争を題材にした「1968」などを一緒に歌い、平和を願った。加藤さんは1980年代、石垣島白保の海への空港建設に反対した。白保公民館でコンサートした思い出を振り返り、白保出身の大島保克さんの曲「イラヨイ月夜浜」を歌った。
 最後の「アッチャメー小」では観客もカチャーシーを踊り、盛り上がった。
 加藤さんは公演後「初めて沖縄でコンサートをしたのが1974年。40年間の出会い、つながりの中でたくさんのことを教わった」と語った。