大山田芋 再興へ PRのぼり、5団体が製作


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 【宜野湾】生産量が伸び悩む宜野湾市の特産品、田芋を再興しようと11月27日、市大山の生産農家や市など5団体の関係者が製作したPRのぼりがお披露目された。同日、市役所で田芋のお菓子や料理が無料で振る舞われ、多くの市民でにぎわった。

 宜野湾市は県内屈指の田芋の生産地となっているが、市のまとめによると生産量は2012年度211トン、13年度208トン、13年度166トンと近年減少傾向にある。生産者の高齢化や後継者不足が課題だ。
 7月から生産農家や市商工会、市内の菓子店、JAおきなわ、市の5団体の関係者でつくる「大山田芋PR事業検討会議」でのぼりのデザインなどを協議。県の補助金を活用し完成させた。大山田芋を扱う市内の8店舗と市外2店舗の計10店舗に配布された。今後配布を拡大していく。
 27日には田芋をPRするセレモニーもあり、大山田芋生産組合の石川達義組合長は「田芋の知名度、特産を一層発展させられるよう生産者も頑張って提供したい」と意気込んだ。
 店先にのぼりを立てた店舗ではすでに効果も。市大謝名で弁当やオードブルを手掛けているかつら食品の金城トヨ子さん(69)は「のぼりを見て来る人がいる。商売は関係なしに、大山田芋はお薦めしたい特産品」と話していた。

5団体で製作したのぼりや、田芋を使った特産品をPRする関係者ら=11月27日、宜野湾市役所
宜野湾市役所ではお菓子などが無料配布された