連携と交流、鍵に 宜野湾長田住民、将来像探る


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長田区の良いところや課題を議論した「地域づくり研修会」=11月30日、長田区公民館

 【宜野湾】地域の課題を共有し、今後の地域づくりにつなげようと、宜野湾市の長田区自治会(富濱宗俊自治会長)は11月30日、市や市社会福祉協議会の協力を得て、同区公民館で「地域づくり研修会」を開いた。地域住民約35人が集まり、長田の将来像を語り合った。

 研修会では高崎経済大学の櫻井常矢教授が「実践に学ぶ!これからの地域づくりのヒント」と題して各地の事例を紹介した。その後のワークショップでは住民が5~6人のグループに分かれて地域の特徴や課題などを議論。住民からは「若い人や子どもが多い」「エイサーに多くの人が参加できる環境づくりを続けてほしい」「人間関係が良い」などさまざまな意見や要望が挙がった。
 櫻井教授は講評の中で長田区の課題を「もったいない」というキーワードで説明。周辺に大学があり若者や学生が多いのに交流がないことや、地域の各組織の連携がとれておらず、コーディネートする存在がいないことなどを指摘した。
 長田区には現在約4千世帯9千人が暮らす。2017年には新公民館も完成する。富濱会長は「住民の意見を集約できる場ができた。今後もこういう取り組みを続けたい」と語った。