良生君、心臓移植に備え渡米 両親とNYに


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 重い心筋炎後心筋症を患う北谷町の松島良生(らい)君(13)は10日早朝、成田空港から渡米した。ニューヨークのコロンビア大学病院で、心臓移植の手術に備える。良生君は2日、県内から東京都の東京大学医学部付属病院に移動していた。手術日は未定。

 良生君は10日、東大医学部付属病院から医療設備の整った車両で成田空港に向かい、両親に付き添われて飛行機に乗った。救う会によると、良生君は東大医学部付属病院で「元気に過ごしていた」という。
 国内で心臓移植を受けるには約3年待たねばならず、良生君が体力を維持することは難しいとされる。そのため、米国での心臓移植資金を集めようとことし9月、「らい君を救う会」が募金を呼び掛けた。多くの県民からの寄付でわずか24日間のうちに目標の2億1500万円が集まり、渡米が実現した。今後はホームページなどで情報を発信する。