辺野古移設、安倍政治に審判 衆院選きょう投開票


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
沖縄選挙区立候補者(クリックで拡大)

 第47回衆院選は14日、投開票される。沖縄の4選挙区は1996年の小選挙区制度導入後、最少となる計9人の立候補者による少数激戦となっており、米軍普天間飛行場の返還・移設問題や経済振興、子育て支援策などで舌戦を展開してきた。

沖縄2~4区は公明が推薦する自民候補と、翁長雄志知事を知事選で支援した勢力の候補の一騎打ちで、沖縄1区はこれに維新の候補が割って入る構図だ。12日間の選挙戦を締めくくる13日、各候補は繁華街での打ち上げ式などで最後の訴えをした。
 県内各選挙区は14日午後11時ごろまでに当落が判明する見通し。
 普天間問題では自民候補者が名護市辺野古への移設を容認するのに対し、翁長氏陣営の候補と維新候補は反対し、最大の争点となっている。選挙の結果は移設問題の行方にも影響を与えそうだ。このほか安倍政権の経済政策「アベノミクス」の評価や消費税増税、集団的自衛権の行使容認などの争点をめぐり活発な論戦がなされた。
 一方、政党を選ぶ比例代表九州ブロックにも、沖縄小選挙区の9候補のうち、自民4、共産1、維新1、社民1、生活1の計8人が重複で立候補している。
 14日の投票は、13日に繰り上げ投票が行われた竹富町を除く県内40市町村で、原則午前7時~午後8時に行われる。県内の選挙人名簿登録者数は1日で110万9321人(在外選挙人名簿登録者を除く)となっている。

◇県内4選挙区候補者(届け出順)
【1区】
赤嶺政賢(66)=共産前5
国場幸之助(41)=自民前1、公明推薦
下地幹郎(53)=維新元4
【2区】
照屋寛徳(69)=社民前4
宮崎政久(49)=自民前1、公明推薦
【3区】
比嘉奈津美(56)=自民前1、公明推薦
玉城デニー(55)=生活前2
【4区】
仲里利信(77)=無所属新
西銘恒三郎(60)=自民前3、公明推薦