日中韓外相会談が越年へ 中国、早期開催に難色


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 日本、中国、韓国が年内開催で基本合意していた3カ国外相会談が来年に先送りされる見通しとなった。複数の外交筋が19日、明らかにした。中国が早期開催に難色を示した。安倍晋三首相が昨年、靖国神社に参拝してから26日で1年になる中、中国指導部内で首相の動向を見極めるべきだとの意見が強まっているためとみられる。

 日中が11月の首脳会談を前にまとめた4項目の合意文書に関し、日本が政府答弁書などで「法的拘束力はない」と強調していることに中国側が不快感を抱いているとの指摘もある。中韓両国との関係改善が足踏み状態になっていることが浮き彫りになった。
(共同通信)