県高野連が道具寄付 タンザニアの野球支援


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タンザニア・ザンジバルの支援へ寄せられた野球道具を前にする県高野連や支援企業の関係者=22日、県高野連事務局

 タンザニア・ザンジバルで野球普及に努めている具志川商の上原拓教諭を支援するため、県高野連は近く加盟校や個人から募った野球道具を現地へ送る。22日、普天間高校内の同連盟事務局で報道陣に向けて発送前の荷物を披露し、多くの協力に感謝した。

 上原さんはザンジバル野球連盟を設立するなど、野球が盛んでない島で本格的に普及を始めたが、圧倒的な道具不足から県連盟に協力を依頼。県連盟は「ザンジバル野球支援プロジェクト」として10月中旬から加盟校に文書を送るほか、専門誌に募集記事を掲載するなどして呼び掛けた。
 県内19校や個人からバット約60本、グラブ約70個、ボール約1300個が寄せられた。県高野連の神谷孝会長は「青少年の健全育成と野球の普及につながってほしい。沖縄の子どもたちにとっても国際協力への貢献という意義がある」と語った。荷物は梱包(こんぽう)した後、物流会社「山九」の支援を受けて神戸港へ運び、さらに大阪の企業の支援でタンザニアへ運ぶという。
英文へ→Okinawa branch of the Japan High School Baseball Federation supports Tanzania with baseball gear donation