防災意識を次世代へ 県内学生らが神戸で研究発表


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防災についてそれぞれ発表した学生たち=10日、兵庫県の神戸市立地域人材支援センター

 【兵庫で明真南斗】阪神・淡路大震災を知らない若い世代が防災意識を学ぶことを目的に、大学生らが防災の研究成果を発表する「大学生 阪神・淡路大震災を語る」(「学生による震災20年記憶のフラット化プロジェクト」実行委員会主催)が10日、兵庫県の神戸市立地域人材支援センターで開かれた。学生38人のうち、沖縄からは琉球大学、沖縄国際大学、沖縄大学から5人が登壇した。

 沖縄大学福祉文化学科4年の垣花理央さん(22)は「震災に学ぶ『観光と防災』」と題して、観光客が直面する防災上の課題を指摘した。その上で「観光客も楽しむだけでなく、受け入れる側も人ごとにせず、みんなで考えるべきだ」と訴えた。
 琉球大学理工学研究科の稲垣賢人さん(25)は兵庫県の学生3人と共に「新しい地域社会構築への試み」と題し、地域情報を蓄積して共有する仕組みづくりについて報告した。稲垣さんは「他の学生の発表を聞いて、日ごろ学んでいる分野と違う視点から災害を研究していて興味深かった」と述べた。